力のある広告の秘密


力のある広告

これでも僕は、広告制作のプロとしてキャリアがある。なのに、自分が生まれる前の家電製品広告に心を奪われた。何故だ?

今日は広告のお勉強。
かなり狭い教材をネタにしますが、
勉強熱心な一部の読者はおそらく持っているので、
お構いなしにやります。

教材は「シュガーマンの成功事例大全(1)」の30ページです。
手元にあれば開いてみましょう……開きましたか?
この広告を全て読んでください。まずはそこから。

この本の素晴らしいところは、
ジョセフ・シュガーマンが制作かつ「ヒット」した広告が、
当時の版と同じレイアウトで日本語化されていて、
英語の苦手な僕達でも理解できることです。
小さな文字なので読むのは面倒ですが、
本書をお持ちであれば必ず読むべきです。

で、このページの広告の商品。
「新型エナゲイア・イオン生成器」と表現されていますが、
要するにこれ、マイナスイオンの発生器ですね。
10年くらい前までは結構もてはやされていましたが、
企業主導の擬似科学であると胡散臭さが指摘され、
それまで盛んに機能を付けていた家電業界も、
そろそろひき始めている分野です。

今現在では価値が否定されている商品。
しかも、この広告は1970年台のものです。
30半ばの僕が生まれる前の家電製品とか、
性能的にも全然お話にならない。

しかし僕は広告を読んで、この商品が欲しくなりました!
あなたはどうだろうか?
日々の仕事の能率改善とか、鼻炎気味な器官の改善であるとか、
そういった今抱えている問題を解決する手段として、
僕の目にかなり魅力的に映ったのです。

まあ正直なところ、あなたの都合はどうでもいい。
これは、広告を読んだ「僕」の正直な感想で、単なる主観です。
ですが、いちユーザーとしての森内太平は、
30数年前の広告に「ほだされて」商品が欲しくなってしまった。
おそらく、僕と同じ問題を自覚している人の中には、
僕と同じくシュガーマンの広告に魅入られる人がいるでしょう。

これが、力のある広告というものです。
僕が何故、1970年台の骨董家電にそそられたのか?
新しさや古さではない。
その広告が、僕の抱える問題に対して、
有効な解決策を示していたからです。

(‘-’)

性能じゃないのです。時代も関係ありません。
商品は「問題解決」こそが本質で、使命です。
また、広告も問題解決を約束するものです。
あなたが本当に有効な「売り文句」を考えたのであれば、
少々の性能差や価格差なんぞ、問題にならない。
何故なら売り手の多くは、お客の抱える問題解決を表現せず、
性能差や価格差ばかりにこだわっているからです。
わざわざ、レベルの低いステージで争う必要はありません。
あなたの扱う商品の使命を思い出してください。

(‘o’)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

ADD YOUR COMMENT

WP-SpamFree by Pole Position Marketing