ハードの進化


カメラ

追うのは最新技術ではなく、顧客の需要である。

動画屋としてのウチの商売で、
近い将来の懸念材料が、映像の高繊細化です。

アナログ放送の解像度が地デジ化で一気に引き上げられて、
さらに2020年には現在のフルHD液晶16枚分の
スーパーハイビジョン(8K)放送がはじまります。
業界はステップアップとして、
現在のフルHDの4枚分に相当する「4K」に動き始めている。
3D表示のテレビが大コケしたテレビ業界は、
新しくテレビを売る口実が欲しいのです。

近年映像の高繊細化でダメージを受けたと言えば、
テレビゲーム業界でしょう。
開発コストがアホみたいに上がって、採算が合わなくなりました。
コストを掛けて画質を上げても、お客さんの数はあまり変わらないのです。
この変化に真っ向から付き合う欧米は、
技術力向上と共に、開発スタジオがバンバン潰れました。
日本のメーカーは開発コストの低い
携帯機やスマホに軸足を移しつつあります。

ウチが動画制作に参入したのは2011年なので、
規格の進化に伴う負担は軽微でした。
しかし、市場の要求がフルHDでなく4Kになると、
とても今の設備では対応できません。
今の4倍の解像度の映像を作るということは、
今のPCの処理に4倍の負担が掛かると言うこと。
作業時間が4倍、しかし販売額は据え置き。
かといって、今のマシンの4倍の性能を求めると、
設備投資は4倍どころではない。

とは言え、そう慌てているわけでもありません。
需要の何割かは、流行からワンテンポ遅れるので、
当店は身の丈にあった市場で商売する方針です。
明らかに求める声が多くなり、
採算が取れる見込みになったら設備投資する。
流行を追うことと、仕事で儲けることはイコールではない。
環境の変化への適応は必須ですが、
早い段階で気付いて、適応を腹に据えていれば、
それなりに準備する時間があります。

(‘-’)

開業時は最新の機器や道具を揃えたい誘惑があります。
ぴかぴかの道具を使うと、ぴかぴかの仕事ができそうな気がする。
気のせいです。最先端の道具で仕事をする必要はありません。
居抜きでも飲食店は開業できる。
仕事の上手さは経験値と練習量によりますし、
受注の有無は、信用と営業の質によります。
稼ぐための適切なバランスはどこにあるか。
仕事の内容を、手に収まる範囲に収めるのも一つの方法です。

(‘o’)

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