ミシン修理1件2万円


古いミシン

世間から見たら廃品寸前かもしれない。でも本人にとっては長年の相棒。直るなら直したい。photo by duck75

最初は「値引きは馬鹿の仕事」
というタイトルにしようと思ったのです。
値引きは思考停止。自社の寿命を削っていますよ、という。
で、適当なビジネスモデルを拾っていたら、
そっちの方が面白かったので紹介します。



今朝のテレビで、
ミシン修理業の70代男性が紹介されていました。
看板なし、広告なし、クチコミで日に数件の依頼。
しかし年収は600万円以上。月50万の稼ぎ。
すげーなー、と思いつつ見ていたら、なるほど納得。
修理費が1件2万円ですよ。粗利がハンパないです。

このおっちゃん(現役におじいさんとは呼びにくい、70代でも)。
電話口で型番を聞いただけで故障箇所を把握して、
必要な部品を持って行くという、超能力みたいな技量なのですが、
やっているビジネスモデルが素晴らしい。
値引きなんて全然縁のない世界でやっています。

数十年前の古いミシンなんて、二束三文の市場価値です。
ハードオフに持ち込んだところで、査定額は0円でしょう。
世間からみたら、壊れた数十年前のミシンなんて、粗大ごみでしかない。

でも、使用者本人は全く事情が違う。
長年仕事を共にしてきた相棒で、愛着がある。
修理費の2万円で新しいミシンが2台買える、なーんて問題ではない。

だから、需要のある人は電話するのです。
聞きつけた看板も無い事業者に仕事を頼む。
「ウチのミシンを助けておくれ!」



僕が巡回するサイトに「らばQ」があります。
世界のおもしろニュースを扱っているサイトですが、
こんな記事がありました。

「世間に存在さえ知られてない職業の人がいたら教えて」興味深い回答いろいろ
http://labaq.com/archives/51786063.html

この記事で感心したのが、レゴブロックのピース販売業者です。
世界中に愛好者のいるレゴブロックはセット販売で、
特定のブロックを小売していません。
でも、需要があるのです。当人だけの需要が。
「作品作りのために、赤のブロックが大量に欲しい!」とかね。
この事業者はそんな需要に応えるために、
中古で買い取ったり、お店で大量にセットを仕入れることで、
ピースの小売をしているわけです。

レゴブロックの不要な1ピースは、家庭に転がっています。
でも、その1ピースこそに、お金を出してでも欲しい人がいる。
古本のせどりと同じですね。価値の再分配で収益を得ています。

(‘-’)

今回紹介した2つのビジネスモデル。
元手として、箱モノを建てるような資金が必要?ノー。
銀行融資に腐心する必要がある?ノー。
彼らは需要に応えている。その仕事に感謝する人がいる。
値引き販売に血道を上げて、消耗する事業者は勝手にすればいいですよ。
言いたいことはありますが、批判するのもアホらしくなります。

(‘o’)

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