共通の敵、共通の価値観


箱舟がいっぱい

文中の漫画のあらすじは、手元に本が無いので記憶を辿りながら。記述間違いあったらすいません。ちなみに「箱舟はいっぱい」という文庫本に収録されているようです。F先生のSF短編はどれもシャレになってない。

組織をまとめるには、共通の敵が居ると具合が良い。
組織論でよく挙げられる話ですね。
故藤子不二雄(F)のSF漫画に、こんな話があります。

──閉鎖空間である宇宙船での航海中に
船員同士に不信感を巻き起こし、人間関係を混乱させ、
船内を危機に陥れた性悪の男が居た。
擦った揉んだの末その悪事は明るみになり、
怒れる船員たちの制裁を受け、その男は拘束された。
その後宇宙船は無事地球に帰航して、
拘束された男は警察に突き出されるかと思われたが……、
実は男の正体は、船員達からの憎悪を一手に引き受けることで、
航海中の治安維持に貢献する「憎まれ屋」だったのだ。
男の命懸けの仕事に経営者は感謝を述べ、
男は大金を手にして街に帰るのだった。

「共通の敵」は昔ながらの方法ですが、
効果は折り紙付きで今でもバリバリ使えます。
人間の性質ってそうそう変わりませんからね。
政治でもおなじみの手法じゃないですか。

で、共通の敵を仕立てるのが面倒な場合。
やや緩やかな方法ではありますが、
ネガティブな人物像や行為を組織内で共有すると、
足並みを揃えるのに役立ちます。

「我々は○○のような仕事を認めない」
明確なマイナスのモデルがあると、
組織の人間は「そうなりたい」とは思いません。
そうなる、ということは、
その社会から公然と否定される、ということですから。

アレも駄目、コレも駄目では、
実効性が薄くなってしまうのですが、例えば、
「納期を守らない社員は我が社に要らない」
のようなシンプルなメッセージであれば、
そうならない為の力場が生まれます。

案外と組織って、理想や反理想の人物像がありません。
組織で価値観を共有できる
人格のガイドラインが無いか、あっても曖昧なんです。
まんべんなく良くなれ、とか。どれも駄目、とか。
そんな曖昧な目標、目指しようがありません。
「坂本竜馬のようになれ」と言うよりも、
「お客様との約束は絶対に守れ」の方が、
メッセージとして浸透しやすいし、違えた時に罪として認識しやすい。

(‘-’)

組織は往々にして、欲張りすぎなんです。
ああなれ、こうなれ。
ああなってはいけない、こうなってはいけない。
広告と同じです、メッセージは拡散するほどに力を失う。
あなたは価値観を仲間と共有するために、どんな人物像を描きますか。
共有できる、許せない価値観や行為はありますか。

(‘o’)

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