言葉で売る


地元酒屋のPOP仕事

地元酒屋のPOP仕事。酒を物色している客が、この言葉に興味を抱かないのは困難だ。

商品を売るのは言葉です。
今日は自宅の近所にある酒屋さんが、
素晴らしいPOP仕事をしているのでご紹介。

 この値段でこの味は反則。
『絶対に間違いない』一本です。
チリでNo1のスパークリング
バルディビエソブリット 白
円高還元特別価格 798円

結論を言うと、僕はこのお酒を買ったのです。
なんだか飲みたいなぁ、と思って物色していた時に、
こんな文言を見せられるとたまらない。
現場では現品が並べられていますし、
ボトルには受賞歴を締めるラベルが掛けられている。
実際に客が受け取る情報量は、この写真の比ではない。

面白いのは、この商品の隣に、
「同系統で更に格上」な商品が並んでいたこと。
これもまた、在庫を見ると良く売れているのです。
この商品は白の辛口、隣にある少し高い商品は、白の甘口。
需要を上手にフォローしています。

ちょっと隣の酒と迷ったのですが、
(この時点で、「買わない」という選択肢が頭から消えている事に注目)
僕は辛口が苦手なのに買っちゃいました。
で、買って飲んでみると、案の定舌に合わない。
「ああ、隣のちょい割高だけど、甘口の白にしときゃ良かったかなぁ…」
と思わないでもありませんが、
この広告につられて購入したエピソードを身内に説明するだけでも、
好奇心が連鎖するちょっとしたイベントになりました。
要するに、楽しい時間を過ごせたわけです。

この、明らかに効果のある販促POPは、
ペンと紙と言葉だけで成立しています。原価0円。
この価値を認識することをお勧めします。
ペラ紙に書いた文字が、客を捕まえて営業しているのですから。
あなたがこの方法を使わない理由はありますか。

ポイントは、言葉を生み出せるか否か。
営業トークができるかどうかです。
このPOPは、店長の営業トークや素直な感想を、
そのまま紙に書き写しているだけです。
しかし、メーカーが供給するキレイなチラシよりも、
遥かに訴求力に優れる。

好きでもない商品、自分が興味の無い商品を売っていると、
こんな言葉は出て来ませんし、書いたとしても説得力が無い。
酒のプロが好み剥きだしで書いているからこそ、
人は好奇心を刺激されるのです。

(‘-’)

言葉を生み出す条件があります。
・あなたが商品のプロであること。
・あなたが商品を愛していること。
・言葉にする手間を惜しまないこと。
この根っこが無いのに、小綺麗な広告で帳尻が合うと思うなら、
少々客をバカにしています。(その結果は身を持って知ることになる)
説得力のある言葉は、説得力のある人が吐くものです。

(‘o’)

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